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コラム

映画「サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス」アフロ・フューチャリズムを体現したカルト的傑作が待望の日本初公開!

©A North American Star System Production / Rapid Eye Movies

宇宙こそが居住地

 「サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス」は、72年に制作され、74年に公開されたSF映画である。71年、サン・ラーは、カリフォルニア大学バークレー校で〈宇宙の黒人(The Black Man in the Cosmos)〉という講義を行なっていた。それが、サンフランシスコで実験的芸術を標榜するDilexi(1950年代末より活動するギャラリー)を主宰するジム・ニューマンの目にとまるところとなり、その講義を下敷きにしてプロットが組み立てられている。

 それは、一見するとB-movieの趣を持っている、というより本作はカルト映画の傑作として知られていたが、それゆえに、これまでにヴィデオやDVDでのリリースのたびマニアの話題となりながら、日本では一度も公開されていなかったのだった。しかし、この映画は、カーティス・メイフィールドが音楽を担当し出演もした「スーパーフライ」と同様、70年代的ブラックスプロイテーションのスタイルを使って、サン・ラーの思想体系が表現された、まさに傑作と言ってよい作品だ。それは、ジャンルとしてはSF映画になってしまうが、土星からやって来たと自称する、パーラメント、ファンカデリックへも多大なる影響をおよぼした、アフロ・フューチャリズムを体現したとも言えるサン・ラーであればこそのシチュエーションであり、その中でサン・ラーのインパクトは強烈だ(本気なので)。

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