ティボー・エレンガルトの著書「キング・タビー――ダブの創始者、そしてレゲエの中心にいた男」が2024年5月31日(金)に刊行される。

世界中のレゲエ/ダブファンを唸らせた彼の伝記が、ついに翻訳される。ポピュラー音楽の進化においても重要な人物でありながらも謎に包まれた彼の生涯が、いま明らかに。遺族が提供する未公開写真も多数あり、すべてのレゲエ/ダブ・ファンにとって必需品と言える一冊だ。

以下、プレスリリースから引用する。

ダブの発明者の物語は、キングストンのウォーターハウス地区ではじまる。そしてキング・タビーは国外に出ることもなくウォーターハウス地区で生涯を終えている。ポピュラー音楽においてもっとも重要な革命を起こしながら、タビーのインタビューはほとんど残されていない。ちまたに溢れる「King Tubby」の文字の入ったレコードが本当に彼が手がけたものなのかどうかも怪しい。また、彼がいったい誰に殺害されたのかも依然としてわかっていない。フランスのレゲエ・ジャーナリストがダブの王様の謎に包まれた生涯を明らかにするため、なんどもジャマイカに足を運び、さまざまな証言からタビーの偉業(サウンドシステム、ダブ、エレクトロニクス)を明らかにする。キング・タビーの詳細なバイオグラフィーとストーリー、レアな写真やフライヤー等、貴重な情報が満載された決定本。

キング・タビーの待望の評伝の発売を記念して、本書の訳者で音楽ライターの鈴木孝弥とタワーレコード渋谷店店長の青木太一の対談がタワーレコード渋谷店のTOWER VINYL SHIBUYAで開催されることも決定した。対談は観覧無料なので、この機会をお見逃しなく。

 


BOOK INFORMATION

ティボー・エレンガルト, 鈴木孝弥 『キング・タビー――ダブの創始者、そしてレゲエの中心にいた男』 ele-king books(2024)

発売日:2024年5月31日(金)
ISBN:978-4-910511-73-3
判型:四六判
ページ数:480頁
定価:3,850円(税込)

 

EVENT INFORMATION
【キング・タビー】『キング・タビー――ダブの創始者、そしてレゲエの中心にいた男』発売記念 鈴木孝弥、青木太一(タワーレコード渋谷店店長)対談&サイン会
日時:2024年6月8日(土)15:00~
場所:TOWER VINYL SHIBUYA(タワーレコード渋谷店6F)
出演:鈴木孝弥/青木太一(タワーレコード渋谷店店長)
イベント詳細:https://towershibuya.jp/2024/04/30/197911
※対談は観覧フリーとなります
※サイン会の参加方法詳細はタワーレコード渋谷店のオフィシャルサイトをご参照ください

 


PROFILE: ティボー・エレンガルト(Thibault Ehrengardt)
フランスのレゲエ専門誌「ナッティ・ドレッド」の元編集長。現在は〈DREAD Editions〉の代表。ジャマイカには25回ほど訪れており、レゲエとジャマイカに関する本も数冊執筆している。

PROFILE: 鈴木孝弥
著書・監著書に「REGGAE definitive」「ルーツ・ロック・レゲエ」「定本リー“スクラッチ”ペリー」など。訳書に「宇宙こそ帰る場所 新訳サン・ラー伝」「レゲエ・アンバサダーズ 現代のロッカーズ」「セルジュ・ゲンズブール バンド・デシネで読むその人生と音楽と女たち」など。