
西洸人が試行錯誤して作詞作曲に参加した“Walkie Talkie”
――“Walkie Talkie”はいかがでしょうか。この曲は西さんが作詞作曲に携わっていらっしゃいます。
西洸人「はい。〈Walkie Talkie〉ってトランシーバーのことなのですが、トランシーバーに関する知識をたくさん入れてから制作し始めました。トランシーバー用語も日本語と英語で全然違うので、どちらも調べて……とやっていたので、書き始めるまでに時間がかかりましたね」
佐野雄大「ほんまにすごい」
西「ただ、テーマが難しくて。〈自分の中に眠る、本当の自分に侵入するミッションを受けた組織員〉というテーマを最初に聞いていたので、作詞作曲にチャレンジするかしないかというところで悩みました。求められていることが難しすぎて、自分にできるのかなって。でも勉強の意味を込めて挑戦しました」
木村柾哉「歌詞に洸人らしさが出てるよね」
後藤「そう、西くんのセンスが光ってる。〈ここは西くんが書いたんだろうな〉と想像がつきますし、ワードチョイスもオシャレなんですよ。しかも音としても気持ちがいいですし。たくさん勉強して作ったんだなと刺激を受けましたし、素直にかっこいいと思いました」
西「ありがとう。でもね、やっぱり難しいです。自分のやりたいことが100%できたかといったらそうではないので……。本当はこう言いたいけど言えない、みたいなこともありますし、僕1人ではなくてINI 11人の曲なので、そういったことも考えなきゃいけないですし。いろんなことを汲み取って書くことの難しさを痛感しました」
――人間的にもめちゃくちゃ成長できそうなチャレンジですね。
西「そうですね。最初は面白い感じの歌詞にしたくて、自分なりに色々試行錯誤しながら制作に取り組んだので制作期間中はスケジュール的にも大変でした。でも、やりたくてやっているので、楽しく制作できました」

木村「それと、ダンスもいいよね。コンセプトがはっきりしているので踊っていて楽しいというか、ちょうどいい温度感で踊れています」
西「“LEGIT”をやってくださったWe Dem Boyzさんが振り付けをしてくれているのですが、ノリやグルーブが感じられるコミカルなダンスになっていて僕は好きです。ブーンバップの感じにすごく合っていると思います」
後藤「おもちゃの兵隊さんというコンセプトがわかるような振り付けが所々に入っているので、探しながら見るという楽しみ方もできると思います。あと、個人的にサビ前のパートは必見です。みんなでエネルギーを溜めて敬礼したところで、きむと西がバッて出てくるという。MV撮影の時もめちゃくちゃかっこよかったので、ぜひ注目してほしいです」
――MV公開が楽しみです!

新しいINIを見せた“3D”
――続いて“3D”はいかがでしょうか。
池﨑「この曲はINIにとっては初めてのジャンル。ロボットっぽさがあって、無機質・AIのようなものを感じさせるクールな楽曲です。でもどこかセクシーさもあるので、INIの新しい一面が見せられていると思います」
尾崎匠海「普段は感情を意識して歌っているのですが、“3D”に関しては機械っぽく歌ってほしいというディレクションをしていただきました」
佐野「いい意味で抑揚がない感じね」
池﨑「あとは、シンプルに曲自体がコンパクトなので気持ちよく聴けるんじゃないかな、と。すごくかっこいい曲です」
――無機質な曲は、INIの曲の中ではほぼないですよね。
尾崎「そうなんです。爆発系の曲がほとんどなんですよね。まだダンスをやるかどうかは決まっていないのですが、別に踊らなくてもいいなと思っていて。演出で盛り上がりそう」
池﨑「演出にこだわりたい1曲です」