作曲家としても活躍するピアニスト、ファジル・サイが興味深いコンセプト・アルバムを制作。夜のまどろみ、朝のまどろみ、幻想、夢見るひととき……ロマン派、後期ロマン派の作品を中心に選曲された、寝るためではなく〈夜〉を共にする音楽『Evening』、バロックや初期古典派の作品を中心の選曲で、爽やかな〈朝〉だけではない、軽やかではあるけど靄がかった朝から始まるような、様々な姿を見せてくれる『Morning』。名曲の数々をピックアップしつつ、『Evening』では、サティの有名な“グノシエンヌ 第1番”のほか“第7番”を収録するなどファジル・サイの選曲の妙にも注目。自作曲も収録。