20代の集大成として制作された前作『angels』から2年3か月。ロック・バンド然としたパワフルさに加えて、しなやかさも感じさせる音像を手に入れつつも、決して変わったわけではなく、それらが地続きであることもしっかりと伝わってくる6作目。ヘヴィーなリフとラップを畳み掛けていく“ぶっこむ.com”のようにユニークさが際立つものや、ロマンティックなギターが耳を惹く“結婚しようよ”、メランコリックな“猫の耳”といった良曲群の中でも、柔らかなアンサンブルで幕を開ける“あかり”や、力強く音を転がす“時代”といった、彼らの現在を切り取った言葉たちにはどうしたって胸が熱くなる。