ベル・アンド・セバスチャンの元メンバー、イザベラ・キャンベルの4年ぶり新作。前レーベルとのトラブルなど、多くの苦難を経て作られた曲群は暗い情感が際立つ。だが、曲が進んでいくにつれてその情感は解放感に変わっていき、最終的には陽のエネルギーが聴き手を包み込む。そうしたストーリー性を、ストリングスが目立つチェンバー・ポップで彩っている。