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藤原さくら、家入レオとの出会いがターニングポイントに

――2019年は「びしょ濡れ探偵 水野羽衣」でドラマ初主演とエンディングテーマ(“I am I”)を務めています。大原さんは俳優としても様々な作品に出演していますが、演技が音楽に作用する部分などはありますか?

「演技も音楽も同じ〈表現〉ではあるので、作用する部分はたくさんありますね。お芝居の作品が終わるごとに歌への栄養も得られているなと感じます。特に、発声方法はすごく影響していますね。(演劇ユニットの)地球ゴージャスのミュージカル作品に出てからは、長く歌える手法を身につけられた実感があります。あとは役目線で歌詞やメロディが書けるようになったのも、お芝居をしていたからこそかなと」

――そうした経験はライブでも生かされていると思いますが、この10年間、ほぼ毎年ライブを開催されていますよね。ライブだからこそ感じられることもありますか?

「お客さんの目の前で歌うことによって湧き出る感情がありますよね。デビュー当時はライブ中の見せ方も周りにお任せすることも多かったんですけど、だんだん自分が歌い手として〈聴かせる〉ことの大切さを実感するようになりました。

ファンの方たちって、本当に細かいところまで見てくれてるんですよね。ちょっとしたアレンジだったり、音源との違いだったり。全部を感じ取ってくれていて嬉しいです」

――では、この10年間の活動の中でターニングポイントになった出来事は?

「いろいろありますけど、同世代の藤原さくらちゃんと家入レオちゃんと出会って、みんなで“恋のはじまり”という曲を作ったことかな。音楽の世界って、何か一緒にものづくりをする機会がないとなかなか仲良くなるきっかけがないんですよね。

2人とは音楽に対する姿勢も音楽の形態も全然違うけど、共通する部分があるんです。年齢の近い子たちが頑張っている姿を見るのはすごく励みになりましたし、仲間と切磋琢磨して何かを制作できることで、〈もっと頑張ろう〉とも思えました。最近は3人で集まれていないので、また一緒に何かできたらいいなと思います」

――3人のコラボがまた実現するのを楽しみにしています! ちなみに10年間の中で特に大変だった時期とかありますか?

「デビューした頃は大学にも通っていたので、学業と仕事の両立が一番大変でした。夜中3時から朝5時まで『オールナイトニッポン』に出演した後に1限目の授業に出たり、テストに間に合うようマネージャーさんが急いで車を出してくれたりしていました。なので、大学を卒業してからのほうが仕事を楽しめるようになりましたね」

――10年の時を経て、音楽面で変わったところはありますか?

「音楽を聴くときに〈こういう表現もあるんだ〉と勉強するようになりました。デビュー当時はレコーディング経験もなく、右も左もわからない状態だったので。でも今はレコーディングにも慣れましたし、本当に成長したなと思います。

音楽面以外だと〈一生懸命〉という言葉の捉え方が変わりましたね。デビュー当時は自分の100%の力を出すことが〈一生懸命〉だと思っていたんですけど、今は受け取る側がどう思うかを考えるようになりました。自分が100%だと思っていることが、周りから見たらそうじゃないことって意外とあるんですよね。なので、何事にも力を抜くことの大切さも感じるようになりました。サボるということではなく、肩の力を抜いて客観的な目線を持てるようになったというか」