タレント揃いのストレンジ・ミュージックにおいて首領テック・ナインに次ぐ成功を収めたのが、イェラウルフ率いるスラメリカン・クルーから登場したこのジョージア出身の田舎ラッパー。約1年ぶりに登場したセカンド・アルバムは、ルーズな先行カット“Turn Down”に高まりまくった期待を裏切らない充実の一枚だ。レーベルお抱えのセヴンや盟友リフテッド、ファンク・ヴォリュームのケイトーらによるビートはいずれも往年のサザン・ラップばりに歌心を帯びたもので、トゥイスタと哀愁の早口を交わす“Bounce”や前作での人気曲“Switch Lanes”に続いてマイク・ポスナーを迎えた“Going Through Hell”など、ひなびた風情にザラついた語り口の馴染む逸曲だらけ! イェラウルフ先輩やトレイの出番にも注目。