メルボルンのパンク・シーンから登場した4人組の3作目。今回は、彼らをフロント・アクトに抜擢したフー・ファイターズの所有するスタジオ606にて、P.I.L.やスリッツなどポスト・パンク時代の名盤で知られるニック・ローネイを招いて制作。エイミー・テイラーの扇動的なシャウト・ ヴォーカル、荒々しいファズ・ギター、ドカドカとうるさいドラムといった構成要素は変わらないものの、音響面での細やかなディテールとメリハリが加わり、さらに迫力や鋭さを増した印象だ。暗い時代の空気に対峙しつつ、この世界を全力で楽しもうとする在りようは、アートワークそのままの痛快さ!