仲間を超えた、家族のような存在
そこから、クールでボーイッシュな雰囲気の青、キャッチーで抜けの良いらでんなど、各々の個性がより色濃く出た歌声が疾走するトラックの上で一心同体になっていく“シンメトリー”、「音がとても好きです。水中歩行してるみたいな。普段はしない歌い方だったので、レコーディングが大変だった記憶があります」(らでん)というアンニュイなR&B調の“泡沫メイビー”と続く。それらの2曲から読み解けるのは、個々の価値観を持ったメンバーたちが意気投合するなかで、いろんな迷いや惑いを払拭し、共に進んで行こうとするストーリー。実際の気持ちの変遷については本人たちのみぞ知るところだが、続く開放的なダンス・ポップ“フィーリングラデーション”での5人の晴れやかな歌声を聴く限り、いまの彼女たちの想いはひとつなのだろう。
莉々華「“フィーリングラデーション”の歌詞に〈この仲間たちと最果てまで Keep running to the end〉というパートがあるのですが、どんな困難があっても、仲間たちとどこまでも走り続けようという、まさにReGLOSS!って感じが好きです。実際にここまで全力で走り続けてきた私たちですが、まだまだこの仲間と一緒なら先に、前に進んでいける!という気持ちです」
そして5人曲のラストを飾るのは、その名も“bvdiz(バディーズ)”。彼女たちの挨拶のフレーズでもある〈Reach the top〉を歌詞に盛り込みつつ、跳ねた4つ打ちのリズムにノリながら意気揚々と歌声を交わし合うアッパーな相棒ソングだ。さらにアルバムには、初のグループ内ユニット曲を収録。青・莉々華・らでんによるエレクトロ・ディスコ“SUPER DUPER”、奏・はじめの可憐な美声がドリーミーに絡み合う“LAKI MODE”、どちらもこの組み合わせならではの楽曲になっている。
莉々華「“SUPER DUPER”は応援してくれているGLOSSER(ReGLOSSのファンネーム)の皆と一緒に盛り上がれるポップな楽曲です。莉々華はちょっとセクシ~なパートもあるので、そこはそこで楽しんでもらいたいですね」
らでん「“SUPER DUPER”は元気に導いてくれるような曲です。普段の仲の良い雰囲気が出てるかなと! “LAKI MODE”は2人の歌もダンスも良く、アーティストとしての側面が強く出ていると思います!」
奏「“LAKI MODE”はこのアルバムの中でいちばんキュートな曲かなと思ってます。番長(はじめ)と奏は歌の得意な音域がけっこう近いなと思っていて、この曲がきた時にはやっと得意な感じの楽曲がきた!と思って嬉しくなりましたね」
個性に富んだメンバーたちが歌とダンスを通じて切磋琢磨し合い、共通の目標に向けてひとつになっていく。その挑戦と過程を描いたのが本作と言えるだろう。「ReGLOSSは仲間を超えた、家族のような存在です。“bvdiz”という曲に〈運命共同体〉というフレーズがあるんですけど、まさにそういう感じです」(莉々華)と語るように、彼女たちは強い絆で結ばれているのだ。そして5人が揃って掲げる今後の目標はライヴ。ReGLOSSの音楽が、リアルとヴァーチャルの垣根を越えて世界を彩っていく日も近そうだ。
奏「ReGLOSのみんなで現地ライヴはいつか絶対やりたいなって思っています。現地ライヴは私がホロライブプロダクションに入った理由でもあるので!」
らでん「将来的にはツアーなんかも!」
青「たくさん場数を踏んで、ライヴが強いアイドルのReGLOSSとして世界に知れ渡りたい! それが僕の今の目標です!」
ホロライブ発の近作を一部紹介。
左から、星街すいせいのシングル“ビビデバ”(ソニー)、ときのそらのシングル“おかえりなさい”、AZKiのアルバム『Route If』(共にビクター)、さくらみこのアルバム『flower rhapsody』、宝鐘マリンのアルバム『Ahoy!!キミたちみんなパイレーツ♡』(共にカバー)