フランスの鍵盤音楽の大家オリヴィエ・ボーモンが、現代の名工、ラインハルト・フォン・ナーゲル製作の数種のクラヴサン(チェンバロ)を弾き、フランスの歴史ある城郭、シャンボール城で2014年に録音したアルバム。フランス・バロックの有名曲を中心に、バードやフレスコバルディ、パーセルからバッハ、ヘンデル、スカルラッティ、そしてモーツァルトの幻想曲までという多彩な選曲が面白い。闊達自在のボーモンの演奏はまさに円熟の技。楽器のポテンシャルを最大限まで引き出した眩いばかりの色彩感と卓越した解釈で、クラヴサンという楽器の魅力を存分に楽しませてくれる名盤だ。
オリヴィエ・ボーモン『Olivier Baumont À Chambord - Les Plaisirs Du Clavecin』フランス・バロックの名曲を中心に多彩な選曲で円熟の鍵盤技を聴かせる名盤
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