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Quubiの音楽を確立したい

 3人体制になり、改めてQuubiの進むべき方向性を考えるなかで、「私たちは自分たちで曲を作っているわけではないし、楽器を鳴らすわけでもないけど、全力でロックをやっているから、アイドルやバンドといった縛りに関係なく、Quubiの音楽を確立させたい」(村上)という目標のもと制作されたのが、新体制の第1弾アルバムとして今回リリースされた『Meme』だ。逆境を越えて新たな道を切り拓く覚悟をQuubiらしい豪快なミクスチャー・ロックに乗せた現体制で最初の楽曲“Rising”、「ロックやけど大人っぽくて、ちょっとK-Popっぽい感じも取り入れているイメージ」(村上)と語る“Crazy Game”といった先行配信曲をはじめ、観客と一緒にジャンプして盛り上がることを意識して作られたという“Null”や、Quubi初のヘドバン曲“RESIST”など、メンバーがライヴの経験を踏まえてリクエストした楽曲が多く並ぶ。なかでも新鮮なのが、1分半にも満たないメロコア調のショート・チューン“misshopeless”だ。

川原「今年、04 Limited Sazabysのライヴを初めて観て、〈ショート・チューンってめっちゃいいやん!〉って思ったんです。Quubiのライヴでも最後にこういう曲をやったら絶対に楽しいし、自分のテンションも上がると思って作ってもらいました。Quubiで初めて振り付けがない曲でもあるので、私たちの素の感じが見れる曲だと思います」

Quubi 『Meme』 Vibla Music(2024)

 そして本作に新ヴァージョンが収められる“Legendary”と前作のアルバム『Gene』収録曲“Change my life”に続き、平地孝次が新たに書き下ろしたのが“Way Away”。エモーショナルなメロとギターリフ、英語詞中心の歌詞やラップも交えた掛け合いを含め、Quubiならではの熱い一曲になった。

川原「私はもともと平地さんの作る楽曲が好きだったので、Quubiに入ったときに“Legendary”でデビューすることを聞いてめちゃくちゃ嬉しくて。その後に私たちのライヴを観たうえで書いてくださったのが“Change my life”だったんですけど、今回はいままででいちばん平地さんらしさを感じる曲だと思います」

藤宮「私は3人体制になるまでサビを担当することがあまりなかったんですけど、この曲ではサビも、いままでとは違うメロディーのラップも歌っているので、新しいことの詰め合わせセットみたいになっちゃって(笑)。レコーディングも苦戦したけど、新しい発見のある曲でした」

村上「平地さんの曲は独特で、毎回、自分を試されるんです。単純に歌うのが難しいだけでなく、もっとこの曲で伝えられることを増やしたいって感じさせてくれるし、“Way Away”からもそれをすごく感じるので、ここから育てていきたいです」

 12月には主催イヴェント〈MISSION〉を始動させて我儘ラキアとの対バンを実現、2025年には今年のツアーのエキストラ公演として九尾Bandを引き連れてのライヴを神戸と東京で開催するQuubi。新年からも自分たちの信じる道に向けて、快進撃を続けることは間違いなさそうだ。

川原「〈MISSION〉はこれからも続けて自分たちがかっこいいと思ういろんなアーティストと対バンしていきたいですし、長い目で見た夢としては、〈SUMMER SONIC〉や〈OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL〉のような、バンドも出ている大きなフェスに呼ばれるアーティストになりたいです」

藤宮「今年3人で〈サマソニ〉に行かせてもらったんですけど、お客さんの楽しみ方がすごく自由だったんですよ。私たちも〈こういうノリ方をしないといけない〉というのに捉われずに、いろんな人がただ楽しいって思えるライヴができるようになりたいです」

村上「私は大阪の音楽シーンをもっと引っ張っていけたらと思っていて。大阪には熱いグループがたくさんいるし、良いライヴハウスもたくさんあるのに、それを活かしきれていない気がするんです。なので東京や他の地方の人たちが大阪までライヴを観に来たくなるくらい盛り上げていきたいし、私たちのライヴはモッシュやダイヴが起こるので〈怖いのかな〉と思われがちなんですけど(笑)、全然怖くないのでぜひ一度遊びに来てほしいです!」 *北野

Quubiのフィジカル作品を紹介。
左から、2022年のアルバム『Gene』、2023年のシングル“Take me now”、2023年のEP『solid ep.』(すべてVibla Music)