連続1度、連続5度、連続8度など、作曲における和声法を学ぶ際に避けるべきとされる〈禁則〉は、作曲を志す多くの人たちが必ずと言っていいほど直面し、その解決のために頭を悩ませるテーマです。本書ではラモーやショパン、ブラームス、ムソルグスキー、シェーンベルクといった音楽史に名を残した和声の巨匠たちの言説や実際の作品の譜例などを紹介し、和声法上の禁則に対する守破離の妙を解説しています。特に音楽大学で作曲を学ぶ学生や、和声法の基礎を学びなおしたい人におすすめの一冊です。