ポップ・シーンに新風を吹き込んだ初作から15年。この新作で彼女はレッテンバッハーズ・ファンケストラと組んで自身のレパートリーの再録に臨み、ときにブルージーに響くふくよかな歌声が実に絶品で、“Aretha”や“Slow”などクラシックな趣のある名曲がよりコクと旨味を増して鮮やかに蘇っている。演奏者らとの親密な掛け合いも印象的で、大変意味のあるリメイク盤と言えよう。