バカラック&デヴィッド作品集に続くこの5作目において彼女が取り組んでいるのは、カントリー・テイストをベースにしたまろやかなアコースティック・ポップ作り。ペダル・スティールの響きなどの影響で全体的にアーシーな風合いは高めだが、情緒豊かな演奏陣とのマッチングが絶妙だし、何よりも歌声のふくよかさがいっそう増している点は見逃せない。“Bristlecone Pine”などに色濃く浮かぶUKフォーク的な味わいもまた新鮮。