秘めた想いをストレートに伝えるバラード“傍惚れ”
――4曲目の“傍惚れ”は、どのような曲でしょうか。
ON「今まで書いてこなかった正統派恋愛ソングを書いてみようと思ったんです。とはいえ、おしゃれな感じにはしたかったので、最初のほうはR&Bっぽくしています。
これもメロディーから作り始めた曲ですね。大史の歌が活きるバラードを作ろうと思い、サビのキーも大史に合わせることを意識しました。大丈夫だった?」
南出「大丈夫でした。僕が歌う曲として作られたんだなって、すごく伝わってきて衝撃だった。
作詞は僕が担当したのですが、歌メロを最大限に活かした曲だったので、歌の表現や詞の世界を顕著に表現したいと思い、大好きな人への秘めた想いに特化した歌詞にしました。いろんな恋愛ソングを聴いてて、行間に想いをこめたり照れ隠しをしていたりする曲が多かったので、〈内に秘めてるけどストレート〉というのを意識してます」
ON「そういえば、この曲はもともと5分半くらいあったんですよ。〈正統派恋愛ソングなのに5分は長いな〉って、俺が頭を抱えちゃって。レコーディングの2、3日目に歌入れ直前まで録り終わってたのに、僕が〈やっぱ嫌だ〉って言いだして、テンポを若干上げて切れるところは切って4分にしました」
曲想とボーカルが最もシンクロした“アスニヒカル”
――5曲目は、武瑠さんが作詞作曲された“アスニヒカル”です。
中野「歌詞は明るめをイメージしてて、〈過去を土台にして、少年心を忘れず頑張ろう〉というメッセージをこめてます。
曲調は疾走感があって乗れる曲を意識しました。オススメはBメロです。今まで作った曲のなかで、僕のイメージと大史の歌が一番シンクロしてたから、好きに作れたかな」
南出「この曲はオケも歌詞もメロディーも、全部できた状態で送られてきたんです。いつもなら〈いいのができたから、とりあえずやってみよう〉って感じなのに、今回は〈めっちゃ大史のことを考えて作ったから大丈夫!〉と自信満々で(笑)。たしかにキャッチーだし僕らのテーマに沿ってたから、いい曲だと思ったんですけど、正直あまりピンと来てなかったんです。
でも、いざ歌ってみたら本当にしっくりきて。歌いやすいキーなのはもちろん、歌いにくい発音や母音にも気を遣ってくれたみたいで。最初に聴いたときと歌ってみたときの感覚が違ってて、〈こういうことか〉と感動しました」
――ポピュラリティを意識するにあたり、制作のしかたは変わりましたか。
中野「特に変えてません。しいて言えば、意識は変えたかな。これまではポップさを理解できてなかったけど、少しだけわかるようになった気がします。個人的には、僕が作った曲のなかで一番好きな曲になりました」
――武瑠さんのメロディーって、いい意味で裏切られる感じがありますよね。心地よいけど、置きにいくわけではないというか。
中野「俺のセンスがないってことですか(笑)?」
全員「(笑)」
南出「絶対にないでしょ(笑)」
中野「わかってますよ(笑)。でも、僕の曲ってメロディー通りに歌うことを大史に強要してなくて。もちろん〈こう歌ってほしい〉っていうのはあるんですけど、もっといいのがあったら変えてもらってかまわない。たとえメロディーを教えてても、違うように歌うときもありますしね(笑)。それでよかったら、僕は何も言いません」
南出「柔軟だよね。去年の6月に出した“Transcend even God”のDメロも、〈これいいね〉って僕が歌いたいメロディーに変えてくれたし」
