UKパンクの新しい波として注目を集めているウェールズの女性4人組のファースト・アルバム。決して上品とは言えないジャケットがキスマイアスなバンドのアティテュードを物語っているが、姦しいコーラスと共に彼女たちが謳うのは、ライオット・ガールズにも通じるフェミニズムだ。“Thelma & Louise”なんてタイトルの曲があることからもそれは明らかだろう。そんなわかりやすさも彼女たちの魅力のうち。70sのUKパンクをバックボーンにディスコ・ビートやダンス・グルーヴも取り入れ、バンドはポスト・パンクに脱皮しようとしている真っ最中。その可能性も含め、楽しみたい。