
村越辰哉(新宿店)
東急百貨店裏手のエリアにあった初代吉祥寺店での出来事。2F、3Fにあった店舗へのアクセスは1F路面の階段から、という構造でした。その1回階段踊り場に自転車を止めたお客様がいらっしゃり注意しようと思ったら高田渡さんの自転車だった、というエピソードがスタッフの休憩室で交わされた記憶があります。渡さんは、3FのBLUES/COUNRTY/BLUEGRASSコーナーによく立ち寄っていただいていたようです。
渡さんといえば、吉祥寺の有名焼き鳥屋さんの〈いせや〉さんを中心にお見掛けする機会はしばしばで、目撃情報が多いアーティストとしては楳図かずおさんとツートップという時代がございました。(まさに!な)“自転車にのって”収録のファーストアルバム『ごあいさつ』で偲びましょう。
友部さんキャリア初のインストアライブは初代吉祥寺店で開催されたのです。2003年のライブアルバム『あれからどのくらい』発売時、当時の店長と私の熱烈オファーに快諾頂き実現。〈あゝ中央線よ空を飛んで/あの娘の胸に突き刺され〉――名曲“一本道”で店内が満たされたときの感激は忘れられません。吉祥寺のライブハウス、STAR PINE’S CAFEさんでも友部さんのライブを沢山拝見しました。ちなみに、2024年発表のアルバム『銀座線を探して』はSTAR PINE’S CAFEで録音されています。
初代吉祥寺店での伝説のインストアライブの想い出。あるスタッフの熱い思いとレコード会社さん、レーベルさんのご尽力でありえないイベントが実現する、そんな伝説のインストアライブの想い出。ザ・ヴァセリンズ~ユージニアスとして活動したユージン・ケリーのソロアルバムのリリース時のインストアライブ。当時は専用のイベントスペースはなく、売場の什器を撤去したり移動させたりでスペース作っておりましたが、当日は超満員。イベント後長蛇になったご購入列に吉祥寺に縁の深い佐野史郎さんもお並びいただいておりました。その年11月のニール・ヤングの武道館公演(アルバム『Greendale』のツアーでした)の感想について佐野さんと言葉を交わした記憶がございます。
〈世界一のバーバンド〉と言われるアメリカンロックの至宝NRBQの来日東京公演の吉祥寺STAR PINE’S CAFE率が高かったと記憶している。当時のニューアルバム『Dummy』(2004年)を引っ提げての吉祥寺公演の翌日にメンバー、テリー・アダムス、トム・アルドリーノがそれぞれ別でお買い物で来店してくれたことを記憶しています。テリーにはNRBQの品揃えを誉めていただき(当時の吉祥寺店はたぶんNRBQやいくつかのカルトなアーティストについて渋谷店、新宿店に拮抗する品揃えでした)、トムからは山下達郎、PIZZICATO FIVEのお問い合わせを頂いた記憶があります。
オリジナルメンバーはテリー・アダムスのみになってしまいましたが現在も活動中のNRBQ。入門に最適かつ文句ナシの代表作である『At Yankee Studium』は今も色褪せません!
初代吉祥寺店がドラマの撮影で使用されたことがありました。2006年に公開された柳楽優弥、沢尻エリカ出演の恋愛映画「シュガー&スパイス 〜風味絶佳〜」、そのスピンオフとして制作されたのがテレビドラマ版「もうひとつのシュガー&スパイス」。
戸田恵梨香、田中圭、星野源らが出演した1話完結形式全4話のうちの、第3話「バイト先での三角関係編」(舞台となるバイト先がタワーレコードでした)に登場。スタッフの休憩室がテレビ画面では意外に小綺麗に見えた記憶がります。そして、そのドラマ主題歌がオアシス“Lyla”。シングルとしては日本最高位で2005年のアルバム『Don’t Believe The Truth』に収録されました。この“Lyla”を聴くと「シュガー&スパイス」と初代吉祥寺店を思い出すのです。




