オーストラリアはシドニーを拠点に活動するインディー・ポップ・バンドのファースト・アルバムが日本独自にCD化。ノイジーなギターをドリーミーに響かせるシューゲイザーという趣は、アソビ・セクスやペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートといった2000年代のNYインディー・ロック・バンドを想起させる。ディストーションのカーテンに覆われながら甘美な歌声を聴かせる“Memory Man”のように、もろに『Loveless』期のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインをなぞった音が多いのも特徴だ。郷愁的な雰囲気を隠さない音像に滲むリヴァーブの心地良さも印象的。