3年ぶりのアルバムは新たに契約したエピックから。今作でも相方のV・ロンと組み、時折日本語も交えて歌うが、近年は星野源やBTSのVともコラボしていた彼女らしく、アコースティックな音色のポップ・ソウルを基調としたボーダレスな内容となっている。レゲエ調、80s風シンセ・ポップ、ダイアン・ウォーレン作の上質なバラードなどの中にハーヴが制作に絡んだブラック(6LACK)客演のR&Bもあるといった具合だ。その多彩さはアルバムの表題が示す通り自身を含めたさまざまな人間模様を歌っているからでもあるのだろう。これらをウミが優しく柔らかな声で歌うことで一編の美しいストーリーとなった。