一昨年のメジャー・デビューを経て、昨年はアニメ「怪獣8号」の挿入歌を手掛けて〈SUMMER SONIC〉のステージにも上がるなど、着々と歩を進める(sic)boy。全国7か所を巡るツアーを前に届けたニュー・アルバムは、さらに上のステージをめざすべく楽曲の精度を上げた一作に。持ち前のJ-Rockやラウド・ロック寄りのアプローチはそのままに、メロディーとフロウに磨きをかけている。vividboooyとの“Chrome Hearts”をはじめ、サビで一気にスケールをデカく展開する“色のない夜”、細やかにフロウの幅を見せる“Tsubasa”など、その歌世界がポップに弾ける視界良好なメジャー第2章だ。