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インタビュー

AAAMYYY × (sic)boy、ボーダーを越える2人のアーティストが語る共演曲“雨”への思いと理想のコラボ

AAAMYYY “雨 feat. (sic)boy”

(左から)AAAMYYY、(sic)boy
Photo by haruta

Tempalayのメンバーであり、RyohuやTENDREのサポートや楽曲提供なども行い、昨年はセカンドアルバムとなる『Annihilation』(2021年)を発表したシンガーソングライター/トラックメイカーのAAAMYYY。そしてヒップホップとJ-Rockという自身のルーツを融合させたスタイルで颯爽と音楽シーンに現れ、こちらも昨年、自身名義では初となるアルバム『vanitas』をリリースした(sic)boy。外から見ている限りでは接点のあまりない両者ではあったが、『vanitas』に収録された“水風船”で初のコラボレーションを実現し、6月1日にリリースされたAAAMYYYの新曲“雨”では二度目の共作・共演を果たした。ジャンルやシーン、国境、性別に囚われることなく様々なアーティストとコラボレーションしてきた両者はどのように出会い、再び交わることになったのだろうか。2人の関係性はもちろん、“雨”に込められた両者の思いから、コラボレーションに2人は何を求めているのかまで、Zoomを繋いで話を訊いた。

AAAMYYY, (sic)boy 『雨 feat. (sic)boy』 ワーナー(2022)

 

Photo by haruta

自分の音楽を追求する人が好き、AAAMYYYさんはまさにそういう人((sic)boy)

――まず初の共作となった“水風船”に至る経緯を簡単に教えてください。

(sic)boy「『vanitas』を制作中に日本の女性シンガーとのコラボレーションの座組みをプロデューサーのKMさんが提案してくれたんですが、僕はもともとAAAMYYYさんのファンだったので〈もうAAAMYYYさんしかいないな〉という感じだったんです。ダメ元って言ったら変かもしれないですけど、それでお願いしたら快く引き受けていただいて“水風船”ができました」

(sic)boyの2021年作『vanitas』収録曲“水風船 feat. AAAMYYY”

――“水風船”のときは唐突に依頼が来たんですね?

AAAMYYY「最初は〈(sic)boyっていうアーティストがいて、かっこいいから1回曲を聴いてみて〉って言われたんですね。そのときは(sic)boyくんのことを存じ上げなくって、そのタイミングでMVを観たり曲を聴いたりしてみたら本当にかっこよくて。ビデオのセンスもめちゃくちゃいいし、ラップも歌もすごい良くて、〈ぜひ!〉と即答で参加させてもらって。

で、私は知らなかったんですけど、そのとき〈大人〉たちの間ではスキルトレードというワードが飛び交ってたみたいで(笑)。その後、私の次の作品も他のアーティストをフィーチャリングしたものにしようとなったので、〈(sic)boyくんとまたこの機会にいっしょにできたら嬉しいです〉とオファーを投げさせてもらって、快く受けてくださったっていう流れですね」

――(sic)boyさんはもともとAAAMYYYさんのファンだったとのことですけど、AAAMYYYさんのどういったところに惹かれていましたか?

(sic)boy「世界観というか、歌声、リリックもそうですし、ビデオも、もう全てですね。面白い音楽を奏でているなって印象で。僕は男性女性関係なく、自分の音楽を追求する人がもともと好きなので、AAAMYYYさんはまさにそういう人だなと思ってました」

――初めて聴いたAAAMYYYさんの曲は?

(sic)boy「“屍を越えてゆけ”(2019年)かな。たしかラジオでも一度流させてもらいましたよね?」

AAAMYYY「そうですそうです」

AAAMYYYの2019年作『BODY』収録曲“屍を越えてゆけ”

(sic)boy「あとKEIJUくんと作っていた“run away”(2019年)も結構聴いていて。歌の繊細さやリリカルな感じも好きだったので〈いっしょにやりたいな〉と思ってましたね」

KEIJUの2019年のEP『heartbreak e.p.』収録曲“run away”

――“水風船”はAAAMYYYさんのコーラスもがっつり入っていましたが、制作はどうやって進めたんですか?

(sic)boy「AAAMYYYさんのバースの部分だけをボンと空けて送ったんです。そのときは、トラックも今リリースされているバージョンとは全然違っていたんですよね」

AAAMYYY「そうでしたね。デモをもらってメロディーラインとリリックを入れて。そこからトラックもかなりブラッシュアップされてどんどん変化するのを見ていました。最後にボーカルレックをして〈ミックス、楽しみにしてます〉って感じで待っていたら、全然違う新しいトラックになっていてめちゃくちゃ衝撃的だったのを覚えてます」

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