
セバスチャン・バックやロバート・プラントら影響を受けたシンガー
──なるほど。ハードロックやヘヴィメタルに惹かれた理由は何だったんですか?
「やっぱりハードでヘヴィなサウンドですかね。伊藤政則さんの『POWER ROCK TODAY』を聴いていたような少年で、今でも聴いていますし。中学とか高校の頃に、ステージの端から端まで縦横無尽に動き回って歌っているアーティストを観て、〈この音源や映像はどこで売ってるんだ!?〉って、ブートレグを探しに西新宿を走り回ってました(笑)」
──当時夢中になっていたアーティストというと?
「スキッド・ロウですね。セバスチャン・バックが大好きなので。最近出したアルバム(『Child Within The Man』)のヘヴィさとボーカルのフィーチャーの仕方とかは、アレンジ面でインスパイアされたところもあります。他に好きだったボーカリストは、スティーヴン・タイラー、ロバート・プラント、イアン・ギラン、アクセル・ローズ、オジー・オズボーンとか」
──それこそ楽器を弾かない、いわゆるピンボーカルが好きなんですか?
「ギターボーカルも好きですよ。メタリカとか、メガデスも大好きなので。自分はそこまで弾くタイプではないですけど、ドリーム・シアターも大好きですね。
自分で言うのもなんですが、僕は結構ブルースシンガーみたいな部分があると思っているんですよ。(レッド・)ツェッペリン派/ディープ・パープル派でいうと、僕はツェッペリン派で。ジャムセッションの中で歌っているロバート・プラントがめちゃくちゃかっこよかったんですよね。“How Many More Times”を観たときに、〈王子様じゃん! めちゃくちゃかっこいい!〉って強烈に影響を受けました」
基準はもうひとりの自分がOKを出すか
──音源のクレジットを拝見すると、作詞作曲はすべてYoshidaさんが手がけられていますが、ギターとプログラミングのところに〈PRINCE WEDGE〉と書かれていて。これはどなたか別の方がいらっしゃるんですか?
「あれは自分です(笑)。感覚として、もうひとりの自分が作ってあげている、客観的に見ながらもうひとりの自分がやっているみたいなイメージなんです。それでクレジットを自分ではないどこの誰か分からない人にしていて」
──制作される際には俯瞰的に見ている感じが強いんでしょうか。
「必ず俯瞰で考えています。もうひとりの自分が聴いたときにOKを出すのか?というのが基準として常にあって、自分のフラストレーションをただ吐き出すということはしないようにしていますね。
なので、ハードな音楽だからといっても音楽理論からは外れないようにしていますし、もうひとりの自分がもう一度これを聴きたいと思えるかどうか、1小節ごと、パートごとに確認しながら常に作っています」
──もうひとりの自分ってどんな人ですか?
「すごいキツいです。ダメ出ししかしないような人(笑)。たまにそいつも怠けたりするんですけどね。期間限定ではっちゃけるというか。メリハリがついてる感じですかね」
──特に強くダメ出ししてくる部分というと?
「歌ですかね」
──メロディラインというよりは歌唱のほう?
「そうですね。レコーディングしていて全然納得しないです(笑)」