9年振りの新作とは、久々感より時の流れの速さに驚くな。前作を引っ提げてスキヤキで来日した時からすでにヌーラの塩辛い歌声とグリオならではの歌唱には凄味があったが、それも極まり、コブシを効かせ高らかにダイナミックに空間を支配する。夫でもあるギターのジェイチも相変わらず飄々と超絶技を繰り広げ、ベース、ドラムと共に阿吽の呼吸で複雑な楽曲を緩急自在にグルーヴする。西アフリカはモーリタニアの伝統を現代的に電気化したこのバンド、2025年のWOMEXでは何か受賞したっぽい。11月にはデヴィッド・バーンのプレイリストに選ばれたりとキャリアハイを迎えており、本作は世界に望まれたリリースとなるわけだ。