アフリカ~アラブ音楽を得意とする新鋭レーベル、グリッタービートから話題作が続々と入荷中です。
まずは、ロバート・プラント・バンドのデイヴ・スミス率いるフォフーラが放った『Fofoulah』。セネガルのンバラ・ファンクをプログレっぽく解釈していて、ジェリ・ジェリに通じるポリリズミックなビートがトランス欲を掻き立てます。
続いて紹介するグリオ系の女性歌手、ヌーラ・ミント・セイマリによる『Tzenni』は、ティナリウェン好き必聴のアラビアン・ブルース・ロック盤。グリオ特有の力強いコブシ回しを聴かせつつ、ギャイ~ンビョ~ンとエレキが暴れまくる作りで、サイケ・ガレージ愛好家の耳にもきっとフィットすることでしょう。
最後は、レーベル音源のダブ・ミックス集『Glitterbeat: Dubs & Versions I』。レゲエのビートを用いた正攻法でニュー・ルーツ好きにアピールするデニス・ボーヴェル、劇的に音数の少ないミニマル・ダブでグルーヴの強度を極めたマーク・エルネストゥス、声ネタを加工してそこに鋭利なノイズをまぶし、呪術的なムードを助長したマーク・スチュワートなど、各々の〈らしい〉卓捌きが堪能できますよ。
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