文化混交によって発展してきたフランスの海外圏レユニオン島。その伝統とアイデンティティーを現代的な感性で再解釈する話題の男女デュオの最高傑作。地の底から響いてくるような太鼓や竹製のシェイカーの乾いた打音が生む儀式的トランス感は、島に伝わる祝祭音楽マロヤから受け継がれたものだが、タイトルが示す〈異邦人の叙事詩〉通り、アフリカ由来のリズムやブラジル、カリブ、そしてシャンソンといった様々な音楽要素が交錯するハイブリッドな作品に仕上がっている。さらにジャンルを横断するフランスのアーティストが多数参加し、ふたりのメッセージに深みを、楽曲の彩りを豊かにしている。