複雑な構成の中、超高度な音の対話を息つく暇もなく組み交わしたかと思えば、時間の流れを忘れさせるノスタルジックな景色を見せ、また軽やかな祝祭感により聴く者を空高く持ち上げる。バルセロナをフラメンコの重要拠点に押し上げた立役者のひとりチクエロ(ギター)と、同地を拠点にしながら物語性の高い即興とリリカルなプレイで国境もジャンルも跨いで活躍するマルコ・メスキーダ(ピアノ)によるコラボ作の第3弾。冒頭から、凄まじい音楽的体幹に裏打ちされたリズム力に圧倒されるが、それ以上に情熱、哀愁、安堵、慈愛、生の美と様々な感情を沸き立たせる、表情豊かな音色とメロディがあまりにも素晴らしい。
チクエロ&マルコ・メスキーダ(Chicuelo & Marco Mezquida)『魂の対話』表情豊かな音色とメロディが情熱、哀愁、生の美を沸き立たせるコラボ第3弾