フォーク・ロック・バンド、たけとんぼのソングライターによるファースト・フル・アルバム。70年代にタイムリープしたような文科系の佇まいも強烈だが、ウェストコースト・ロックやカントリーといったルーツ、そのニュアンスを豊かに再現するプレイヤーとしての力量は大したもの。“梅雨”“白い夏”“光線”“ひかり”“雪”といった曲名から〈光〉というキーワードが浮かび上がるが、見過ごしがちな些細な景色や出来事に淡い光をあてるように紡がれていく歌詞、長閑なメロディーには、何かと急かされ苛立たせられがちな日常から逃避させてくれる、ある種のアシッド感がある。気持ちいいよ。