絵と音楽の関係といえば一般的に〈絵に触発される→音楽〉。“亡き王女のためのパヴァーヌ”“死の島”“展覧会の絵”。ドビュッシー“海”やレスピーギのボッティチェリに関する作品もこの例だろう。本書はその逆〈音楽に触発される→絵〉について語る。楽器を伴う宴・団欒の音楽、動物の音の絵画での表現について興味深い背景と共に紹介。拷問の道具となったフルート、ハーディ・ガウディ、バグパイプ。栄華を極めた音楽好きの権力者や才能ある音楽家の闇。フェルメール作品中に描かれた楽器の意味。日本の洋館の畳の上でのトリオ演奏風景。それぞれ柔らかく緻密な絵画写真を収めている。