櫻坂46“承認欲求”のリミックスを手掛けるなど、日本でも知名度を高めつつあるオーストラリアのクリエイターによるファースト・アルバム。コンプレクストロとトランスの要素が際立つ曲群は、スクリレックスやポーター・ロビンソンを想起させる。さらに歌声のピッチを過剰に加工する手法はAG・クック的だ。好きなものを手当たり次第ブックマークするように多くのジャンルを接合していく感性は、膨大な情報に囲まれた現在だからこそ醸成できたのだろう。今の若者たちの心理が描かれた“Delete”など、歌詞も現在を生きる者の視点が濃い。本作は、ニーナジラーチを時代の寵児というステージに押し上げる。