当初は昨秋リリース予定だった3年半ぶりのオリジナル・アルバム。総指揮をラファエル・サディークが務めた本作は、弦楽アンサンブルで始まり、90年前後のブラコン風エレクトロニクスも纏いながらデリケートな歌唱を披露する。楽曲制作はソンダーの同僚ディーパットら馴染みの面々が中心で、ピッチシフトで声を高めたトミー・リッチマン絡みの“have to.”、チャド・ヒューゴらと組んだ“world is yours.”などはヴァージニア愛溢れる2023年のミックステープとの連続性も感じさせる。ベニー・ブランコが手掛けたディスコ・ポップも含めて、全編に滲むマイケル・ジャクソン風情が芳しい。
ブレント・ファイヤズ(Brent Faiyaz)『Icon』ラファエル・サディーク総指揮の新作は全編に滲むマイケル・ジャクソン風情が芳しい