18世紀サンクトペテルブルクにおいて女帝として君臨したアンナ、エリザヴェータ、エカチェリーナ。彼女たちがヨーロッパから有名な作曲家を宮廷に招き、書かせたオペラのアリア集。全て世界初録音。アライアラウバッハマンフレディーニチマローザの作品。バルトリお得意の超絶技巧を駆使した曲も素晴らしいのですが、やはりロシアのために書かれたものであるせいか深みのある響きのロマンティックな曲が多く、印象に残ります。バルトリ自身が発掘した作品集とも言える今作、美しく偉大な孤高の歌い手に感謝したくなる一枚です。