近年のニューエイジ再評価において言及されることが多いイタリアの伝説的作曲家によるニュー・アルバムは、精巧なアンビエントを楽しめる一枚だ。漆黒の宇宙空間が目に浮かぶ“Bed On Mars”、たおやかなピアノの音色が響きわたる“UMI”など、一瞬で没入できるディープな音響が収められている。ダンサブルな曲も多い。終始4つ打ちを反復する“Movement”や、トランス的な心地良いシンセを鳴らす“Golden”といった身体を揺らしたくなるグルーヴが随所で見られる。そこに見い出せるのは、ホアン・アトキンスやカール・クレイグといったデトロイト・テクノである。