オスカー・ワイルドの半生とワイルドの傑作戯曲「サロメ」を、メタ的な二重構造映画として、ケン・ラッセル監督が今までにない独自の解釈で映像化。「サロメ」を発表したものの発禁処分となり、失意のワイルドを見かねた仲間が、娼館にて「サロメ」を上演するといった内容。原作は洗練されたデカダンスで、エロスとタナトスの極点ですが、ラッセル監督はデカダンスにポストモダンや悪趣味的な要素を取り入れることで、1980年代に見事な形で復活させた衝撃作。「サロメ」という美学における視覚芸術の系譜は、ギュスターヴ・モロー、ビアズリー、ラッセル監督へ至るものではないでしょうか。