アヴァンギャルドで強烈な作風のケン・ラッセル監督が、偉大な作曲家チャイコフスキーの生涯をどぎつく描いた伝記映画。VHSでしか見られなかった代表作がついにDVDとBRDで発売。母の惨い死のトラウマを抱え、同性愛衝動を抑え込みながらも妻となる女性と結婚をするが、その愛情に応えられない彼は肥大する苦悩に精神を蝕まれていく。詳細は文字にすると過激なので書けませんが、シーンのキーワードだけ挙げると中盤以降の列車内、大砲、精神病院は各自でご確認ください。エクスプロイテーション映画の宣伝のような感じになってしまったが、前作ではアカデミー賞にノミネートされた映画も撮っているのでその手腕は折り紙付きです。