Mikikiにも記事を掲載しているデンマークのジャズ・ミュージシャン、サックス奏者のクリスチャン・ヴーストとピアニストのニコライ・ヘス、そしてベーシストのアンダース・クリステンセン。北欧ジャズの先端をゆく彼らが日本人ドラマーの池長一美を加えたカルテットで行った先月の来日公演より、3本のパフォーマンス動画が公開中だ。
視聴可能な楽曲は、ヴ―ストによる“Summer Bygone”と、ヘスのピアノから始まる“African Trees -Sommerdag-”。前者は暖かく芯のある音色のテナー・サックスの、ナチュラルで歌心溢れる演奏が堪能でき、型に嵌らない細やかなドラムも目を惹く。後者は京都と神戸の2公演の演奏が公開されていて、どちらもストーリー性のある展開と4人のツボを押さえたプレイがカッコイイ! 京都の方がテンション高めだが、総じて熱情と抑制とのバランスが見事で知的。独特の空気感をまとった名演なのでぜひご一聴を。