昨年はUS~ヨーロッパ~アジアでのツアーを成功させ、世界的な評価を高める3人組。この2作目は自身の音楽の根源を追究したような、深遠さと果てしない拡がりを併せ持っている。静けさや落ち着いたトーンが前面に出ており、アンビエントで陶酔的なサイケデリック・フォーク、60年代のA&Mを想起させるソフト・ロック調などもあるが、ドローンやサイン波が緊張をもたらし、ピアノやサックス、ギターの調べと重なってゆっくり弛緩・減衰する響きに注目したい。穏やかに歌われる、記憶と時間の流れ、夢と現が混然一体となったような詞は、決してリアリズムから目をそらさない。破格の一作だ。