The Hum』(2023年)でソロ・アーティストとしてデビューした重鎮プロデューサーの2作目。これが急性骨髄性白血病の診断を受けるなか、過酷な化学療法の合間に病棟で制作されたものだというから、動機も切り口も前作とはまるで異なる。恐怖や痛みと向き合いながら治療の様子や心の揺れを綴り、最後に希望へと至るまで、脆さや弱さを率直に歌う姿が胸に迫る一作だ。