結成30周年を迎えて4年ぶりに届けたアルバムは、初期の姿を思わせる尖ったサウンドへの回帰作だ。ループ構造も特徴的なコード進行が美しくも不穏なうねりを生み出し、鋭さと厚みを兼ね備えた3ピースのアンサンブル、やさぐれながらも切実な歌いぶりにも痺れる。かつての彼らは死への恐れや絶望を生々しく吐露する作風で後進のバンドに計り知れない影響を与えた一方、常に脆さや不安定さを漂わせて、実際に5年ほどの解散状態にあった。そんな彼らがいまなお歩み続けるのは、五十嵐隆の稀有なソングライティングの才能、そしてバンドのたゆまぬ成長あってのものだろう。