フレッシュな顔ぶれを聴くなら今ココ的なハウンズトゥースより、LAとNY出身の男女デュオ処女作。トリッキーが宇宙空間でアルーナジョージに耽溺したような、90年代トリップホップの香るインディーR&B作品で、気怠い歌声の映えるミステリアスな曲調ながらも全体的に音数を絞ったスカスカ感がバランスの良い感じ。カァカァ鳴くカラスの声をリズムに用いた作りが一度聴いたら忘れられない先行曲“Crow”ももちろん収録。