HUFのデザイナーであったが、2011年にアーティスト・デビュー、CMへの曲提供などファッションを含む西海岸カルチャーのアイコン的な存在となったハンニ・エル・カティーブの3作目。根っこの部分にロックンロールがあるのは変わらずだが、多彩なスタイルを貪欲に呑み込んで、実にクールな楽曲を作り上げている。ガレージ・パンクでありつつ、アーバンなAOR感があったりして……そのアイデアに驚かされるばかりだ。