本誌(「bounce vol.378」)が出る頃には初来日公演も終えている自作自演シンガーの、カナダ本国では昨年に発表された新作が日本盤化。フルオーケストラ・アレンジの施されたジャジーなサウンドとキュートな歌声の好相性ぶりが全編を通じて強く感じられ、そこから醸し出されるノスタルジックな味わいがたまらなく良い。かつてダフィの作品が好きだった人なら間違いなくハマるだろう。大半がバラードで、特に締めの曲が絶品。深い余韻を残す。