全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんクリープハイプceroKANA-BOON、洋楽ではストライプスチャーチズスカイラー・スペンスといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は10月度の邦楽編です!!

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タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。邦楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り会議室へ集まります。何百タイトルという山のような新譜のなかから選ばれた、今回は計10タイトルもの作品の音源を聴き比べながら、熱い議論で最終作品を絞り込みました。そんな普段以上に厳しい予選を勝ち抜いて10月度のタワレコメンに決まったのは……以下の2タイトル!!

 

★2015年10月度〈タワレコメン〉邦楽編:選出アイテム

 

ウソツキ スーパーリアリズム DAIZAWA(2015)

都内を中心に活動している4人組ロック・バンド、ウソツキのファースト・アルバム『スーパーリアリズム』が2店舗からの推薦を受けタワレコメンに! みずから〈王道うたもの〉バンドと名乗っているのも納得、ストレートなメロディー・センスと青さ眩しい歌声が耳をキャッチします。すでにライヴでは人気曲となっているダンス・ナンバー“旗揚げ運動”も収録され、いっそう幅広い層へと射程距離を広げそうな一枚。推薦スタッフも〈この作品で個性を完全に確立!〉と鼻息を荒くしていました。

【推薦コメント:名古屋パルコ店 高野】
J-Rockリスナーは必聴マストな〈王道うたもの〉バンド! リアルとファンタジーが生み出す楽曲とポジティヴでネガティヴな歌詞。さらに今作はポップさとキャッチーさが増して、メロディーはより親しみやすく聴きやすく! 物理的思考で作るファンタジーが、こんなにもキャッチーでポップな爽やかギター・ロックになるマジックは最高です! 〈王道うたもの〉バンドだけに、BUMP OF CHICKENなどいまのJ-Rockシーンの頂点を極めたバンドに次ぐギター・ロック・バンドとして期待が高まります!!

 

古舘佑太郎 CHIC HACK Youth(2015)

続いてタワレコメンに選出されたのは、ただいま活動休止期間に入っているThe SALOVERSのヴォーカリスト・古舘佑太郎のソロ初作『CHIC HACK』。サポート・メンバーに中尾憲太郎オータコージ加藤綾太ポニーテールスクライム)を迎え、大きなスケール感を持ったロックを鳴らしています。The SALOVERS時からの若々しい魅力を残しつつ、より懐の深さを見せるアンサンブルには、推薦スタッフも〈前のバンドでできなかったことをこんなにも早く形にするなんて〉と絶賛。古舘佑太郎のこれからの羽ばたきがたいへん楽しみになる全6曲です!

【推薦コメント:商品本部 中村】
The SALOVERSの活動休止という、おそらく本人の人生においても相当大きな出来事を乗り越えて、初となるソロ活動開始の狼煙を上げる一枚。1曲目でありリード・トラックの“タンデロン”は自分のイマと向かい合った赤裸々なまでの告白を、The SALOVERS時代にはできなかったような新たな唄い方で表現する屈指の名曲。自分のなかのロックンロールをアップデートしたような新たなフェーズへの突入を感じさせる一枚です。レーベルもandymoriを輩出したYouthへと移り、今後要注目の存在!

 

10月度の選考を勝ち抜いたのは上記の2作品でした! アイテムはいずれもリリース済み。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は11月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!