過去に類例を見ないヴァイオリン小品集の傑作登場! 選曲は中世から現代まで1000年にわたり、彼女は妖精のようにその幅広い時空を飛びまわっている。アルバムは彼女の娘アリスとの対話、という設定で進んでゆく。1曲目は何とDJサンチェス=チョンとの共演。その衝撃はPLAYしたCDを間違えたのではないかと思うこと必至。その後、中世の修道院の楽曲、マショーギボンズのルネサンス作品、ファリャミヨーケージの20世紀作品など時代をジグザグに辿り、最後は即興演奏風のバッハのシャコンヌで結ばれる。解説は彼女自身が娘に語りかけるように執筆。白沢達生氏がその親密さを巧みに日本語訳している。