全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんクリープハイプceroKANA-BOON、洋楽ではチャーチズスカイラー・スペンスR・シティチャーリー・プースといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は2月度の邦楽編です!!

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タワーレコード本社にて行われたタワレコメンの会議。邦楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り、会議室へ集まります。今回も何百タイトルという新作のなかから選ばれた、計8タイトルの音源を聴き比べ、熱い議論の末にタワレコメン・アイテムを絞り込みました。厳しい予選を勝ち抜いたのは……以下の2タイトル!!

 

★2016年2月度〈タワレコメン〉邦楽編:選出アイテム 

 

綿めぐみ ブラインドマン TOWER RECORDS(2016)

水曜日のカンパネラKeishi Tanakaの楽曲で名を馳せた気鋭のプロデューサー・チーム、Tokyo Recordingsに所属する歌姫、綿めぐみの新EP『ブラインドマン』がタワレコメンに! アーバンなインディーR&Bやサイケデリックなブレイクビーツなど、丁寧にコーディネートされたサウンドの上で彼女が描くのは、〈盲目の男〉との出会いがテーマのストーリー。コンセプチュアルな本作に彼女たちが託した想いとは……。Mikikiでは綿めぐみとTokyo Recordingsクルーの対談インタヴューを公開していますので、そちらもぜひチェックを!

【推薦コメント:渋谷店 宇野】
2014年7月にインターネットで公開された楽曲“災難だわ”が話題となり、さまざまなメディアから〈謎の美少女〉として取り上げられた話題のシンガー、綿めぐみが初の全国流通盤をリリース! 前々から気になっていた方も多いはず……。今作は、水曜日のカンパネラの“ナポレオン”などを手掛けた、メンバー全員が平成生まれのレーベル・Tokyo Recordings のOBKR酒本信太のコンビが全曲プロデュース。“災難だわ”とはまた違った、コンセプチュアルで映画のようなストーリーに彼女の新たな魅力を感じます。まさに次世代のキュートなビートポップ。やくしまるえつこ、水曜日のカンパネラの次は、彼女!

 

サイダーガール サイダーの街まで CIDER(2016)

続いて選出されたのは、ドライヴィンなギター・サウンドと瑞々しい歌声を重ねた、眩く青いロックを鳴らしているサイダーガールのミニ・アルバム『サイダーの街まで』。アーティスト写真でも顔を出しておらず、まだ謎の多いバンドですが、自主制作の初作が1,500枚以上を売り上げるなど、すでに大きな人気を集めている模様です。キャッチーかつウェルメイドに仕上げられた楽曲の完成度の高さには、会議スタッフも〈新人とは思えない〉と驚嘆。

【推薦コメント:邦楽部 窪田】
突如現れた正体不明の〈炭酸系バンド〉サイダーガール! メンバー全員が作詞・作曲を手掛ける3ピース・バンド。結成からまだ2年、ライヴの回数は少ないながらも、爽やかでキャッチーなメロディー、胸に刺さる歌詞、そしてヴォーカルのゆりんの歌声にハマる人が続出! バンド名通りのしゅわっとした気持ちにさせてくれる彼らの楽曲は、一度聴いたら思わず人に薦めたくなるのです。いま聴くべきはサイダガ!

  

2月度の選考を勝ち抜いたのは上記の2作品でした! アイテムはいずれもリリース済み。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は2016年3月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!