(左から)Masayoshi Fuji、ロバート・ラス

イレースド・テープ(Erased Tapes)といえば、オーラヴル・アルナルズやニルス・フラームらを擁するポスト・クラシカル/エレクトロニカの人気レーベル。オーナーのロバート・ラスは根っからの音楽ファンであり、つい先日には、ベルリン在住の日本人ヴィブラフォン奏者・Masayoshi Fujitaの来日ツアーに帯同する形で初来日を果たした。world’s end girlfriendの作品を自身のレーベルからリリースするなど、彼のオープンマインドな耳は以前から日本にも向けられている。その本気ぶりを証明するのが、今回公開された約2時間の〈Japanese Special〉ミックス音源だ。

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Masayoshi Fujitaの深淵なるヴィブラフォンから、コーネリアスやworld’s end girlfriendへ。その後はYMOや坂本龍一~はっぴいえんどに、ゴンチチや武満徹といった大御所や、ハチスノイトにCRYSTALなど来日時に出会ったアーティストのナンバーまで、日本の音楽を(よく知ってるな~と唸るぐらい)幅広くピックアップ。そこにオーラヴル・アルナルズやピーター・ブロデリック、ドーン・オブ・ミディなどイレースド・テープと縁の深いアーティストたちの楽曲を挿みつつ、ブラッド・メルドーによるレディオヘッド“Knives Out”のカヴァーなど冴えた選曲を織り交ぜている。週末のお供としても心地良く聴けそうな仕上がりだ。

ちなみにMikikiでは、Masayoshi Fujita & ロバートの両者に取材済み。こちらのインタヴュー記事も近日公開するのでお楽しみに!

Masayoshi Fujitaの2015年作『Apologues』収録曲“Tears Of Unicorn (Vibraphone Version) ”
オーラヴル・アルナルズ&ニルス・フラームの2015年作『Collaborative Works』収録曲“Four”