UN.aでのヴォーカル参加で早耳の間で注目されたUtaeのデビュー作。ポスト・ロックドリーム・ポップなどを経由し、ムームシガー・ロスあたりのひんやりとした質感も感じる珠玉の歌ものアルバムに仕上がっている。エレクトロニカ以降の音への視点、ソングライターとしての才、トラックメイキングのスキル、楽曲にばっちりはまるクールかつ可憐なヴォーカル。さらに本作の演奏をのほとんどを自身で手掛けている。また、親交のあるおやすみホログラム八月ちゃん参加にも注目。作曲家、モデル、ラジオパーソナリティとしても活動するなど多才さを見せるUtaeの今後の動向も非常に楽しみだ。