90年代のオルタナ・ロックや実験的な電子音の要素が色濃く、初期衝動全開だった初作の魅力を引き継ぎつつ、この2作目では八月ちゃんカナミルの歌が全編でより際立ち、曲本来の良さが前に出た印象。感傷的な“帰り路”や“11”、ポスト・パンク調のダンサブルな“strawberry”、ニューエイジ風味のシンセが鳴るラスト“ニューロマンサー”まで、東京地下シーンとも親交のある彼女たちらしいキュートな反抗心が躍動している。