3作目となるが、デビューが10代だったのでまだ21歳。以前よりもバンド・サウンドの比重が増し、アレンジに幅が見られる。過去に共演したストーン・ローゼズノエル・ギャラガーからの影響をきっちり咀嚼していて、それっぽい曲も目立ってきた。でも最大の持ち味である生ギターの響き、そしてビターな歌声が塊になってくる切迫感はまだまだ蒼く、聴き手の胸を焦がす。長期のツアーを経験して一皮剥けた印象だ。