攻め続けるTSUKEMENの、新なる一歩

 2010年のメジャー・デビュー以来、クラシックというジャンルにとらわれない、斬新な音楽でファンを楽しませてくれているインストゥルメンタル・ユニット、TSUKEMEN。デビュー6年目の今年、9月に発売予定のアルバムに先駆け、8月3日には3曲入りのマキシシングル『J Beat!』を発売した。

TSUKEMEN J Beat! キング(2016)

「『J Beat!』では、ヴァイオリン2台とピアノというこれまでのTSUKEMENスタイルに、初めてベースやドラムなど、ほかの楽器を入れて演奏しています。なかなか実現しなかった他楽器との共演というチャレンジが、満を持して形になったのが今回のマキシシングル。楽器編成は曲ごとに違うので、同じユニットとは思えない3曲に仕上がっています。メンバー自身からみても、サウンド感、曲調など、今までにはない新しい面を切り出せたと思っています」

 タイトルチューンでもある《J Beat!》は、KENTAの作品。この曲はケーブルテレビJ:COMのスポーツ番組のオープニング・テーマにもなっている。

 「この曲はもともと、TSUKEMENのオリジナル曲として何年か前に作り始めていた曲。途中悩んでしまって寝かせていたんですが、今回楽器編成を変えてやることになり、メンバーに相談したところ『この曲面白い!』となって、もう一度挑んで完成させました。《J Beat!》の“J”はJump ・Joy・Joinなど、Jから始まる躍動感ある楽しげな言葉が複数あるので、心躍るイメージの象徴として《J Beat!》にしました」(KENTA)

 アグレッシブな早弾きのピアノで始まる《VIBES》はSUGURUの作品。

 「《VIBES》は、ひたすら“かっこいい!”を追求して作った曲。僕の音楽の趣味や志向がみっちりと詰まっています。個人的にも相当アガる(笑)曲なので、テンションあげたいときに聴いて欲しいです」(SUGURU)

 壮大なオーケストレーションの《Eve》はTAIRIKU作品。

 「《Eve》は生命の起源、母なるもの、というような大きなものがテーマ。アレンジが決まり、完成した曲全体のイメージからつけたタイトルです。結果的に、この曲はTSUKEMENの可能性の“幅”を示すような作品になった気がします」(TAIRIKU)

 年間100本ものコンサートをこなす3人だが、最近では忙しい合間を縫ってゴルフにいくこともあるとか。

 「メンバーでいくと全員負けん気が強いから上達が早いんです。音楽も同じで、刺激し合っていけるいい関係なのかな?って思っています」

 いつでも切磋琢磨! それがTSUKEMENなのだ。

 


LIVE INFORMATION

TSUKEMEN LIVE~TSUKEMEN BEST SELECTION 2016~

○9/3(土)神戸新聞松方ホール
○9/9(金)札幌コンサートホールKitara大ホール
○9/17(土)紀ノ川市岸志川生涯学習センター
www.tsukemen3.jp/